財団について
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公益財団法人 泉科学技術振興財団について
設立趣旨
公益財団法人 泉科学技術振興財団は、当初、科学技術庁管轄の公益法人団体として、財団法人泉科学技術振興財団の名称で、我が国の科学技術の基礎的研究の増強発展に寄与することを目的として設立され、その後、文部科学省の所管となり、さらには、内閣府より認可を得て平成23年4月1日、公益財団法人 泉科学技術振興財団として今日に至っている。
白水化学工業株式会社(現在 ハクスイテック株式会社に改名)の創始者である故泉正雄氏が、それまで多くの科学技術の研究の成果の恩恵を受けてきたことを考え、それによって得た利益の還元を意図して、白水化学工業株式会社創立40周年の記念事業として、『高度機能性材料およびこれに関する科学技術分野における研究およびそれに必要な国際交流への助成』を目的とした科学技術振興財団の設立を決意し、そしてその趣意に基づいて、泉正雄氏個人と白水化学工業株式会社の寄付によって、昭和63年12月15日に科学技術庁の管轄のもとに本財団が設立されたのである。その設立の趣意は次の通りである。
設立趣意
我が国の科学技術の進歩は日本の経済の諸発展に大きな役割を果たしてきている。
その科学技術は国際的水準に達し、分野によっては世界をリードするまでに至った。
しかしながら、我が国独自の独創的研究は、まだ十分満足すべき段階に至っていないと言われている。
21世紀に向かって、我が国の発展と国際社会への貢献を期するためには、ブレークスルーを生み出す、独自の科学技術を創造することが何よりも重要な課題である。 多くの科学技術は、用いる材料の機能によって一層優れた成果を発揮する場合が多い。
言いかえれば、材料関連分野は多くの科学技術の基盤を形成し、その材料の種類と機能は極めて多岐にわたり、ますますその発展を見せつつある。
これらを先導する新しい基盤技術~機能性物質材料~の創成は、様々な分野の研究成果を背景とし、長期にわたる研究開発を必要とするリスクの大きい課題であるために、その基盤の充実には産学官の連携を図りつつ積極的な対応を図る必要がある。
言うまでもなく、我が国は産学官を挙げて材料の研究開発に努力を傾け、大きい成果を得てきた。
しかし、国際的水準に達した材料研究を更に発展させるためには、将来を展望した先見性と創造性の豊かな独自の萌芽的研究を援助・育成し、その成果を通じて国際交流を図り、我が国及び国際社会に貢献することが、我々に課された任務である。
白水化学工業株式会社は創立以来、材料の製造を中心として、新しい製品の開発に心血を注ぎ、大きな業績を挙げてきた。これは、我が国における多くの研究者の材料に関する基礎から応用までの研究の成果の賜物であり、これらの研究の恩恵を受けた者として、今こそその利益を社会に還元する時であり、またそうすることが大きな責務であるとの考えのもとに本財団の設立が企画された。
以上の主旨に基づき、白水化学工業株式会社の40周年の記念事業として、先見的かつ創造的な材料科学技術振興の一助となるべく「高度機能性材料及びこれに関連する科学技術分野における研究及びそれに必要な国際交流への助成等」を目的とした財団法人 泉科学技術振興財団を設立し、材料関連分野に関する研究開発の振興を図り、もって社会経済の発展に寄与したい。